皆さんは、「自分がもっと英語を話せるようになれたら・・・」と考えたことはありませんか?
英語が話せるようになるということは、
世界中の人とコミュニケーションがとれることを意味します。
それはつまり、以下のような素敵な未来が訪れるかもしれないということです。
・海外旅行がもっと快適になる
・ビジネスのフィールドを広げられる
・道ばたで外国人観光客から話しかけられても、スムーズに応えられる
しかし、英語を話せるようになるまでの勉強は、果てしなく感じますよね。
文法、単語、そして発音・・・。
日本語とは違う未知のものを前にして、英語の勉強を投げ出してしまった方も多いのではないでしょうか。
確かに、英語の『勉強』と聞くと逃げたい気持ちになりますよね。
もし、英語の勉強がもっと楽に負担なく続けられたら?
しかもその内容が実践的で、留学や語学学校に行くことなく英語が話せるようになれば、時間とお金をかけることもなくお得だらけですよね。
今回は、英語を『話す』ためには遠回りな勉強方法と英語が苦手な方にこそおすすめしたい、独学での勉強法と参考書の選び方についてご紹介します。
Contents
初めての挫折
美月の先輩は大学4年生で、現在は日常生活レベルでは英語を使いこなしています。
以下は美月の先輩が、英語で挫折した体験談です。
私が初めて英語に触れたのは、小学5年生のこと。
ローマ字はそれ以前から書けたものの、「話せるようになりたい!」と思ったのはこの頃です。
英語が話せるということは
日本以外の人たちとコミュニケーションがとれて、何だかカッコイイ。
そんな漠然とした憧れがあったからです。
しかし、「話せるようになりたい!」と始めた英語の勉強は途絶えることになってしまいました。
美月の先輩は何故躓いてしまったのでしょうか。
その理由は、英語の勉強に文法知識が必要だったからです。
『be動詞は主語によって形が変わる』
このような表示を見て、英語に苦手意識を持った方もいらっしゃいますよね。
美月の先輩も例外ではありませんでした。
英語の教材にこう書かれているのを目にした時、当時の私はこう思いました。
「英語を話したいのに新しい日本語が出てきた」
小学5年生の私は、be動詞が結局何を指すのか分かりませんでした。
解説を見てもその単語が当たり前のように出てきます。
私は自分の答えがどうして正解なのか、間違いなのか、
それすらも分からないのが嫌になって、英語の勉強を投げ出してしまいました。

遠回りな勉強法
その後美月の先輩は中学校に入学し、新しく英語の授業が増えました。
新学期が始まってすぐの授業で、be動詞という言葉の説明を受け、ようやく彼女は理解できたのです。
しかし、当時の私は、
何て遠回りな勉強をしているんだろう。
そう感じました。
主に理由は二つあります。
文法知識に偏っている
その一つ目の理由が、文法知識に重点を置いているという点です。
本来『日本語→英語』または『英語→日本語』というように、直感的に意味が分かる勉強をするのが効率的ですよね。
しかし授業では『日本語→文法知識→英語』または『英語→文法知識→日本語』と、文法知識というワンクッションが挟まれることが多いのです。
例えば現在進行形という言葉を英語の授業で初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。
もちろん、日本語にも現在進行形はあります。
しかし、日本語であれば現在進行形という言葉も知らない内から話せますよね。
英語もそうあるのが理想です。
英語の文法や英単語を覚える事は確かに重要なことですが、それだけでは流暢に英語を話せるようになるのは難しいです。英語を母国語のように話せるようになる為には、英語に慣れ親しむということが大切です。
— Aki Takejo (@AkiTakejo1) April 12, 2019
使われる英語が実践的ではない
二つ目の理由が、実際に話すために使える英語を教えてもらえないという点です。
『Pardon?』
中学校の英語で、『Pardon?(もう一度言ってくださいませんか?』というフレーズを習ったことがあるかと思います。
しかし、これは実際の会話ではあまり使われません。
短いフレーズであれば、『Excuse me?』や『Sorry?』と言うことが多いです。
『My name is ~.』
『My name is ~.』というフレーズも、日常のカジュアルな場では『I am ~.』と自己紹介することの方が多いです。
『私は~です。』=『My name is ~.』という固定概念が出来てしまうと、簡単な英文だとしても、『私は~です。』=『I am ~.』という発想が出てこなくなってしまいます。
新しい勉強の必要性
前述の二つの理由から「学校で習った勉強法をやり直すのは、英会話にとっては遠回りだ」と美月の先輩は思いました。
「英語を話したい!」と強く思った彼女は新たな勉強法が必要だと改善策を考えたのです。
私は学校での英語の学習が、とにかく文法によって支配されていることに気づき、
この時から、学校では教えてくれないやり方で勉強をし始めました。
英語を自分のものにする勉強法

では『英語を自分のものにする勉強法』とは具体的にどのようなものでしょうか。
例えば、『もう行かなきゃ』ということを英語で伝えたいとします。
すると、どのような英文が出来るでしょうか。
一つの例として、I have to go. という英文があります。
これをフレーズに分けるならば、I have to go.
と分けることが出来ます。
日本語で考えると、『私はしないといけない』『行く』と分けることが出来ます。
こうすることで、『私はしないといけない』というフレーズと、『行く』という単語を覚えたことになります。
では、少し長めの文章を見てみましょう。
I have to do it as soon as possible.
こうなると、少し難しいと感じてしまいますよね。しかし、I have to というフレーズは同じです。
『私はしないといけない』という意味があることは推測出来ます。
これも文法ではなく、フレーズごとに分けていきます。すると、
I have to do it as soon as possible.
4つに分けることが出来ました。
意味は、『私はしないといけない』『する/やる』『それ』『できるだけ早く』です。
『私はそれをできるだけ早くしなければならない』という意味です。
もっと自然な言い回しにするならば、『できるだけ早くやらなきゃ』です。
フレーズに分けることで、意味が理解しやすくなりますね。
初めから難しい文法を覚える必要はなく、中学英語レベルの単語で表現出来ることがたくさんあります。
文法は確かに大切ですが、自分の言いたいことを学んだ上で、文法を補足知識として学ぶことも出来るはずなのです。
実際に行っていた勉強法
美月の先輩はどのような勉強法を実践したのでしょうか。
実際に私がやっていた勉強法としては、
1.英語のフレーズを意味ごとに区切る
2.新しいフレーズを覚えたらノートに書く
(本がある場合書かなくても良い)
3.2~3つ程自分で英文を作る(書いても書かなくても良い)
4.音読して録音する
このようにして、新しく覚えたフレーズは絶対に忘れないように反復して練習しました。
どの教材で勉強するか?
「フレーズごとに分解するとはいっても、そんなこと知識がないと出来ない」
このように思う方がいるのではないでしょうか。
確かにその通りです。
だからこそ次に使う教材が重要になってくるのです。
本屋へ行くと、『英会話が出来るようになる』という本はたくさんありますよね。
数ある英会話の本の中でどのような本が自分に合うのかを考え、どの本を選ぶかは勉強を継続するか・しないかの大きなカギになります。
一番は、自分で直感的に「勉強しやすい」と思ったものを選ぶことです。
「どんなものが勉強しやすいのか見当もつかない」という方のために、ここでは英会話初心者の方に向けた参考書をご紹介します。
自分の話したいことが書いてある
まず見ていきたいのは、自分の話したいことやフレーズがその本の中に書かれているかです。
例えば、日常会話の習得を目指している人が、
『旅行で使える英会話集』のような本を買っても、その英語は使わないですよね。
確か「日常生活での自分のしていることを英語で表現できるようにしたから『日常で使える単語やフレーズが書かれている本』を買った」って。
こちらの『英語日記表現辞典』という本です。
こちらの本は英語で日記を書くためのフレーズが、とにかくたくさん書かれています。
ハ・ミョンオク『英語日記表現辞典』http://amzn.to/bVCEIw を図書館で借りてきました。凄いボリュームです。これ、買ってもいいかなと思案中。
— みやざきかつひこ (@genbasu) October 9, 2010
家庭の日常から学校や仕事に関するフレーズがたくさんあるため、美月の先輩のニーズにぴったりあてはまる一冊でした。
こちらの本に限らず、その本の中のフレーズが、本当に自分のニーズに合うのかは確認しておきましょう。
フレーズの応用が利く
次に見ていきたいのは、そのフレーズが応用可能な形で書かれているかです。
これは、I have to go. やI have to do it as soon as possible. の例で見たように、1つのフレーズを使って別の例文が書かれているかということです。
最初のうちは、基本的な英語のフレーズを体得していくことが重要ですので、自分で新しい文を作ることが出来る形で書かれているものを選ぼうと思いました。
フレーズ集のようなものは、英語に慣れてから買えば良いと考えていました。
『英会話 超リアルパターン500+』という本は、意味ごとにフレーズが分かれており、応用例と会話例も書いてあります。
更にCDもついているので、英文を聞きながら勉強が出来るのが嬉しいですね。
試し読みが出来ますので、興味の湧いた方は是非内容を確認してください。
入門編やビジネス編などもあります。英会話初心者の方には入門編がおすすめです。
会話形式とフレーズ集どちらがおすすめ?
最後に見ていきたいのは、会話形式か単独のフレーズなのか、ということです。
これはどちらもメリットがありますので、一概にどちらが良いとは断言出来ません。
しかし、英会話初心者であるならば、会話形式のものを強くおすすめします。
何故かと言うと、実践に即した英語が身に着けられるからです。
さらに、会話形式なので自分からの発話だけではなく、返事の仕方やあいづちの仕方を効率よく学べます。
また、その場面で使える関連した単語を覚えることが出来るので、
記憶に残りやすいというメリットもあります。
ラジオを聞きながらも勉強出来るし、会話文や単語も載っている英語のテキストなんだって!
放送日に聞き逃したとしても再放送もありますし、web上でストリーミング配信が載っているのも嬉しいポイントです。
NHKのラジオ講座「基礎英語1」に登場する、みき尾さんが描かれたキャラクターたちがとても可愛い。田中めぐみちゃん良いですね
— 〼 (@yuge_kaizo) April 13, 2019
継続は力なり
英語を自分のものにするためには一日10分でも、継続してコツコツ勉強するのが一番の近道です。
美月の先輩も1日で英語をマスターしたわけではありません。
英会話フレーズ集の音声や英会話ラジオを聞き流すという事を続けていった結果、文法を意識せずに自然と英語のフレーズが話せるというところまでたどり着きました。
音声であれば通勤や通学の時間に聞き流すというのも一つの手ですし、本であれば、フレーズを見て自分の頭の中で、新しく文を作ることを習慣づけるのも大切です。
皆さんも美月の先輩の経験談を参考に、自分に合った教材と勉強法を見つけましょう。
モチベーションを維持しながら、楽しく英語を勉強できることをお祈りしています!